マグロノオスシ 中学受験街道

小4冬からのスタート&チャレンジ

プロローグ 1

 
おれ、塾に行きたいねん。
 
 
初めてそんなことを言ったのは小学校3年生も
終わろうか、という頃だったと思う。
 
 
自他共に認める普通の小学生。
ゲームも外遊びも大好き。
些細なことですぐ泣く。
けんかやもめごとで先生から年に2度ほど電話をもらう。
日本語が不自由(男子あるある)
 
 
小1から算数だけくもんに通わせていたけれど
勉強好きな子だと思ったことはなかった。
だから内心は(どうしたーー!?)と驚きだった。
母であるの私は、まだ受験のことも
しっかりとは考えてなかったし
「くもんで充分。そのうちね、、、」
なんて適当に答えたような記憶がある。 一時の思いつきかなー、と考えたのだ。
 
ところが小4の夏前、また塾に行きたいと言ったのだ。
(本気かもしれない)今度はそう思った。
 
夫婦の考えは
小学生は遊びも精一杯してほしい。
今すぐ入塾しないと受験なんて無理だよ、と言われても。
本気の2年間の勉強で無理なら公立中学で充分満足である、というものだ。
 
今はまだ夢見る10歳の男の子でいてほしかった。
そして息子は最後かもしれない平和で退屈な夏休みを過ごした。